鎌倉市職員労働組合

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11月24日 神奈川県労働委員会で調査が行われました

2015年11月25日

平成27年11月24日に、神奈川県労働委員会において、2月に申立をした特勤手当削減等強行事件の第8回調査と、4月に申立をした激変緩和措置削除事件の第5回調査が同時に行われました。

特勤手当削減等強行事件については、次回から論点整理に移ることが見込まれていましたが、市当局側から追加で準備書面が提出され、これに対する組合側の反論を見込むため、引き続き調査ということになりました。

次回調査日程は、12月28日(月)に決まりました。当日は午前9時30分に、7階の労働側控室集合です。なお、11月16日に申立をした、組合事務所追い出し問題についても、同時に調査することになりました。

 

組合事務所の問題について、11月16日の申立に対する1回目の調査期日は12月28日ですが、激変緩和措置削除事件に付随する形で実効確保の措置勧告申立をしており、その関係から、11月24日の労働委員会の席で、次のとおり意見陳述をしましたので紹介します。

 

***** 以下、陳述原稿から *****

鎌倉市職員労働組合 中央執行委員長です。

本日は、組合事務所の問題について陳述申し上げます。この問題については、別途(不)第32号鎌倉市(その3)事件として本申立をしたところですが、事態が急迫の度合いを増しているので、こちらの「(不)第9号 鎌倉市(その2)事件」に関係して10月28日に実効確保の措置勧告申立をしていることから、この席で申し述べるものです。 

(10月30日までの動き)

 10月15日の交渉については措置勧告申立書で触れているので詳しくは申しませんが、8月31日の措置勧告にも係わらず、市当局が本庁敷地内では難しいと主張するのみでした。その後の折衝で、市当局は、現在の組合事務所から徒歩数分のところにある福祉センターの3階にある倉庫を提示してきました。面積は現在の事務所の3分の1程度で、天井むき出しで空調もなく、照明や電源も不足するため、事務所として使うには相当の改修が必要です。それでも組合側は、事務所を丸ごと本庁敷地内に残すのが難しいなら、本体は福祉センターに移すことにして、その代わり書記2名とコピー機等が入る、小さな出張窓口(サテライト)の設置の見通しを求めました。しかし、当局側は、サテライトの検討はするが時期は言えない、福祉センター倉庫は組合が自らの費用で改装して、11月2日には移転するように、というもので、その条件を言われた日から土日を含めて4日しかない、まるで、蹴ってくれと言わんばかりの非現実的なプランです。実際に、組合がこれ以上何と言っても市長は動かず、10月29日深夜になって、市長は一方的に交渉を打ち切りました。 

(泊まり込み)

 組合として、行く場所もない、しかも鍵を返したら次に借りられるか分からないので、組合は、10月30日から今日まで、24時間体制で、多くの団体の支援を受けながら泊まり込みで常駐しています。組合攻撃をしている一部議員や、市長は、これを「不法占拠」と言っていますが、労働委員会の勧告を無視して本庁敷地から追い出そうとすることこそ不当労働行為です。組合としては、早く行く先を決めて退去したいのですが、動くに動けないのです。

 とある市議会議員は、自身のツイッターやフェイスブックのみならず、市議会本会議の席でも、組合役員の実名を何度も、しかも呼び捨てで連呼して威圧しています。市議会では職員の実名は言わないという申し合わせがあるそうですが、それもお構い無しです。なお、申し立て書等には詳しく記載していますが、ここでその議員さんの氏名を言うと、その方と同じ品格になってしまうので、ここでは差し控えます。 

(11月18日の交渉)

 市長側から交渉を打ち切られてしまったので、管財課長が組合事務所を訪れて口頭や文書で明け渡しを求める以外に、目立った動きはありませんでしたが、当局側からの申し入れがあり、18日に市長も出席しての交渉が行われました。当局側が打ち切った交渉について当局側から再開の申し入れがあったので、労使の歩み寄りができる提案があって然るべきですが、そのようなものはなく、それどころか、このままの状態が続けば法的な措置に移らざるを得ないとして、改めて組合事務所の明け渡しを求める文書を市長から私に手渡すなど、交渉とは名ばかりで当局の意思を通告する場でした。これでは交渉の体をなさず、交渉をしたことにしたい市長の面目が立たないと思い、私の方からサテライトの候補地を具体的に挙げて検討を求めることで、交渉を盛り上げようとしましたが、持ち帰っての検討だと期待を持たせてしまうが本庁に空いているスペースは無いとおっしゃり、組合の提案を検討するのかしないのか分からない回答です。辛うじて、市長の口から、組合事務所をバリケードで塞いだり、いきなり電気を止めるといった乱暴なことはしない、との言葉をいただき、また交渉を継続していくことを確認しました。 

(仮処分申請)

 しかし、この交渉の翌日である11月19日に、当局側が、組合事務所明け渡しの仮処分申請をしていたことが20日に分かりました。現に労働委員会に係属している問題について、それを潰して組合追い出しを前提としているかのような行為に失望を禁じ得ません。きちんと交渉する意思がおありなのかどうか、疑問を感じます。10月28日付の措置勧告申立てについて、労働委員会におかれましては迅速な処理のため格別の配慮をいただいて、労働側の聞き取りは11月2日に実施いただきましたが、市当局側は、今日になってようやく聞き取りを受けられるそうですね。議会日程の事情によって延びたと伺っていましたが、仮処分申請をする時間があったのなら、いたずらに引き延ばさずに、労働委員会の場での解決に協力いただきたいところでした。仮処分の審査に入ったらかえって時間がかかって市長も困るのではないかと心配しています。 

(移転の意思)

 一体、子ども会館・子どもの家の整備を邪魔しているのは誰でしょう? 組合は、現在の旧901会議室に拘ってはいないことは何度も申し上げてきました。本庁舎敷地内に組合事務所を求めるべきところ、小さなサテライト窓口を本庁敷地に置く見通しがあれば本体は他所でも受け入れるとまで申しました。当局のご事情を考慮して、組合の姿勢として極めて異例の、後で弁護団から叱られそうなくらいの譲歩を示しました。

 組合が居座っているから子どもの施設が出来ないと言われますが、実際はどうでしょう? 組合事務所について、不当な便宜供与だと言って、本庁から遠く離れた公園の地面や、資材置き場の屋根の上など、組合事務が成り立たないような場所をもっともらしく提案する某市会議員、そこまでひどくはないですが、組合からの歩み寄りを評価せず、労働委員会の勧告を無視して、敢えて組合が飲めないような条件を提示してくる市長や副市長。組合を悪者にして事業を止めているのは、実はこういった方々ではないでしょうか? 

(まとめ)

 労働委員の皆様には再度の措置勧告のお手間をお掛けして誠に恐縮ではありますが、誤解や曲解の余地のない新たな実効確保の措置勧告を早期に発していただきたいと存じます。組合役員も市職員です。現在の事務所から動けずに悪者扱いされることには耐えられません。その気持ちに市長や一部議員が付け込んで、このままでは組合事務所を追い出すことを皮切りに、様々な方法で組合が抑圧されていくことでしょう。今、何もできなければ、来年の今ごろには、私を最後の委員長として組合が消滅しているかも知れません。

 事態の早期解決のため、緊急の措置をお願い申し上げて、陳述を終わります。

***** 意見陳述は以上です *****

 

次回以降も、様々な組合攻撃に対して、主張してまいります。ぜひ、労働委員会の傍聴にお越しくださいますよう、お願いいたします。

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