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鎌倉市当局が組合事務所明け渡しを求めて仮処分申請

組合事務所移転問題について鎌倉市当局は、10月29日夜に当局側から一方的に打ち切っていた交渉を再開することを組合に申し入れ、11月18日夜に交渉を行いました。組合事務所の移転先について新たな進展はなかったものの、引き続き交渉を進めていくことについては一致しました。

しかし、翌19日に市長が横浜地方裁判所に、現在組合事務所として使用している建物の明け渡しを求める仮処分申請をしていたことが20日に明らかになりました。組合事務所移転問題については既に神奈川県労働委員会に係属しています。今後は横浜地方裁判所で労使双方への審尋が行われるものと思われます。

 鎌倉市メディアセンターには、11月20日に、以下のとおりコメントしました。

 

(コメント)

市長から交渉再開を申し入れられ、11月18日に再開したばかりで、交渉の場でも市長自身が「今後も交渉を継続したい。乱暴なことはしない」と発言していたのに、その翌日に仮処分の申し立てをされ、正直驚いている。組合は旧図書館の保存と子どものための施設整備を支持しているし、事務所移転にも合意している。あとは、すでに神奈川県労働委員会から出されている「敷地内に組合事務所を確保するように協議せよ」との実効確保の措置勧告に沿って市長が決断すれば、問題は解決するという段階まで来ていると考えていた。

今回の仮処分申請は、県労委の措置勧告を無視し、すでに係属している事件の審理を妨害するものである。来週24日には県労委で調査があるし、今後は裁判所でも審尋期日が入ることになると思うが、行政計画の推進と憲法28条が規定する団結権の調整を図るべく適切に対応していく所存だ。

鎌倉市職員労働組合は、今後も、市民生活の向上と、安心して仕事に専念できる職員の労働条件の維持改善のため全力を尽くす。

 

コメントの内容は以上です。

組合は引き続き、この問題の早期解決に努めてまいります。

なお、これまでの経過については、2015年10月25日付けで、見解・資料のページ(以下のリンク)に掲載しております。

組合事務所追い出し問題の経緯